「甘え下手」と「甘えられ下手」
甘え下手なヒロユキ。
ボクの勤務中、彼はひたすら後を付いて回る。
ひたすらどうでも良い質問をぶつけ、無茶な要求をし続ける。
これ何?
○○して良い?
○○して!
みんぺ~ちゃぁ~ん・・・
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「赤ちゃん帰り」
弟や妹が出来た幼児が、母親の愛情を求めるばかりに、今まで出来ていたコトが出来なくなり手がかかるようになる。
そんな無意識の行為と似た感じなのかもしれない。
幼児なら当たり前かもしれないけれど、ヒロユキは中学生の男子。
彼はどこまで幼児化が進むんだろうか。
ボクを試し続けるんだろうか。
最近、特に甘えが強く、離れていても、気が付くと彼の視線がある。
うーむ(^_^;)
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この仕事に就いて早いもので11年が経とうとしている。
中堅というかベテランになりつつあるボク。
そんなボクは、一筋縄ではいかないタイプの子どもを担当するコトが多い。
とにかく一対一の関係が大切。
ゆっくり話を聞いてあげるべき。
・・・そんな理屈はもちろん分かってる。
でも理屈と感情は違う。
ヒロユキは、日に日に体がデカくなっている中学生男子。
単純に「カワイイ!」と思いにくい年齢だ。
もちろん血はつながっていない。
自分の意に沿わない時、周囲を蹴り飛ばして暴れるコトだってある。
力で抑えられるのもそろそろ限界が来るだろう。
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そんな彼のベタっとしたしつこい関わりに、どうしてもイラッとしてしまうコトがある。
疲れている時、やるコトがたまっている時、そんな余裕がない時だって、ボクにはある。
決して万能ではないし、人としての巨大な器を持っている訳でもないボク。
ヒロユキと接している時、きっとイケてない表情をしているんだろう。
彼の前では心から笑えていない。
まだまだボクも発展途上だってコト。
まだまだ未熟者だ。
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「甘え下手」と「甘えられ下手」
そんな二人の関係は、まだまだ始まったばかり。
彼と過ごす時間が、ボクをまた一回り成長させてくれる。
気が付けば彼も成長し、ボクから自立していける。
彼の能力に応じたスタイルで社会に巣立っていける。
そう信じたい。
さて、明日から12年目のスタートだ。
ぼちぼち行こう。
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