カテゴリー「仕事」の記事

2012/03/31

「甘え下手」と「甘えられ下手」

甘え下手なヒロユキ。

ボクの勤務中、彼はひたすら後を付いて回る。

ひたすらどうでも良い質問をぶつけ、無茶な要求をし続ける。

これ何?

○○して良い?

○○して!

みんぺ~ちゃぁ~ん・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「赤ちゃん帰り」

弟や妹が出来た幼児が、母親の愛情を求めるばかりに、今まで出来ていたコトが出来なくなり手がかかるようになる。

そんな無意識の行為と似た感じなのかもしれない。

幼児なら当たり前かもしれないけれど、ヒロユキは中学生の男子。

彼はどこまで幼児化が進むんだろうか。

ボクを試し続けるんだろうか。

最近、特に甘えが強く、離れていても、気が付くと彼の視線がある。

うーむ(^_^;)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この仕事に就いて早いもので11年が経とうとしている。

中堅というかベテランになりつつあるボク。

そんなボクは、一筋縄ではいかないタイプの子どもを担当するコトが多い。

とにかく一対一の関係が大切。

ゆっくり話を聞いてあげるべき。

・・・そんな理屈はもちろん分かってる。

でも理屈と感情は違う。

ヒロユキは、日に日に体がデカくなっている中学生男子。

単純に「カワイイ!」と思いにくい年齢だ。

もちろん血はつながっていない。

自分の意に沿わない時、周囲を蹴り飛ばして暴れるコトだってある。

力で抑えられるのもそろそろ限界が来るだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そんな彼のベタっとしたしつこい関わりに、どうしてもイラッとしてしまうコトがある。

疲れている時、やるコトがたまっている時、そんな余裕がない時だって、ボクにはある。

決して万能ではないし、人としての巨大な器を持っている訳でもないボク。

ヒロユキと接している時、きっとイケてない表情をしているんだろう。

彼の前では心から笑えていない。

まだまだボクも発展途上だってコト。

まだまだ未熟者だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「甘え下手」と「甘えられ下手」

そんな二人の関係は、まだまだ始まったばかり。

彼と過ごす時間が、ボクをまた一回り成長させてくれる。

気が付けば彼も成長し、ボクから自立していける。

彼の能力に応じたスタイルで社会に巣立っていける。

そう信じたい。

さて、明日から12年目のスタートだ。

ぼちぼち行こう。

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2012/03/25

反省スパイラル

ボクが出勤すると、ヒロユキは一人、自室のベッド上にいた。

落ち着いていたので、昨日の件を振り返らせ、状況を整理させるコトに。

トラブルのきっかけがヒロユキにあったコトを、まずは確認した。

イラッときた理由は理解しつつ、それでもやっぱり結果的に暴力を振るったコトはいけない。

しかも相手は年齢も体格も小さな女のコ。

一歩間違えば、もっと大変な事態にもなりかねない。

「どんな理由があっても暴力は認めない」

これがボクたち施設職員の基本スタンスである。

そうかそうか。

でも、こうすべきだったな。

次からはこうした方が良い。

どう思う?

こういう事態にならない様に、これからはこうしよう。

・・・こんな話を、一年前に彼の担当になってから、もう何度したコトだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「反省」

児童養護施設で働いていると、この言葉を使う機会が少なくない。

トラブルが起きた時、その大小に応じて、同じコトを繰り返さないように、何らかの形で「反省」を促す。

何十年も昔は、何時間も正座させたり、それこそ体に苦痛を与える方法が取られたコトも少なくなかったと聞く。

でも今ではそんなコトをすれば「施設内虐待」になるし、何より意味がない。

ボクはまず、しっかり話し合うコトを大切にしている。

そしてそのコの能力に応じて、行為を振り返らせ、考えさせる様にしている。

状況によっては、何らかの行動規制を加えなければならない時だってある。

形だけの「反省」なんて意味がない。

でも、意味のある効果的な「反省」ってのも簡単じゃない。

どうすれば良いんだろう。

・・・と、子どもに反省を促したボクもまた振り返り、反省する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

子どもは失敗しながら学び、成長していく。

そう簡単に問題行動は改善されないし、時間はかかる。

もしかしたら、改善されないまま自立の日を迎えるのかもしれない。

それでも自分のしているコトは無意味じゃないし、少しずつ良い方向に向かっている・・・はず、きっと、たぶん。

様々な課題を抱えたコを他人が育て直す。

そこで生活するコトを望んで来た訳じゃない他人同士が、集団生活を送っている。

そんな児童養護施設では、トラブルが絶えるコトなんてない。

本当に根気が必要な仕事なんだとつくづく思う。

でも大人も失敗しながら学び、成長していく、きっと。

夕方、ボクが帰る時、ヒロユキが見送ってくれた。

何事も無かったかの様に笑顔のヒロユキが。

それからボクは、チャリをこいで家に向かった。

ヒロユキがくれた、何味なんだか良く分からないアメを舐めながら・・・。

まぁ焦らずボチボチ頑張っていきましょう(^_^;)

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2012/03/23

春休み

中学2年のヒロユキの担当となって一年が経とうとしている。

施設生活が長い彼は、発達上の課題に加え、特定の人との愛着関係が未形成という課題を抱えている。

おまけに思春期真っ只中。

当然、生活や情緒が安定するコトはない。

キレやすく、手も出やすい。

医療とも連携し、それでも何とか落ち着き始めてきた。

そんな彼のコトを担当として身近で考え、身近に寄り添ってきたけど、そう簡単に信頼関係や愛着関係を築ける訳もなく、色々な意味で格闘の日々だ。

彼は、ボクが勤務の度に、飴やらお菓子やら、何やら手作りの手芸製品やら、過去にどこかで買ってきたお土産やらを「あげる」と言って持ってくる。

とりあえず断るようにしているけれど、あまりにしつこい時は「ありがとう」といって受け取る様にしている。

ボクがどんな表情をしていようが何を言おうが、とりあえず受け取ると彼は満足するらしい。

モノなんかくれなくても、一番の味方として応援していく気持ちだし、見捨てるつもりなんてもちろんない。

そんな想いを色んな形で伝え続けているつもりだけど、もうしばらく彼の「プレゼント」は続きそうな気がする。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日は完全休日だったけど、夕方、勤務中の後輩から電話が入った。

嫌な予感は的中し、ヒロユキが年下の女の子に暴力を振るったという報告だった。

暴力行為も収まり何とか落ち着いてきたかな・・・と思っていただけに、正直、どうしたものか・・・と、ボーっと考えている。

もちろん「正解」なんてない。

とりあえず明日、話を聞いてみよう。

恐らく、その場で対応してくれた職員が注意はしてくれたと思うので、ボクはまず、彼の話を聞こうと思う。

暴力がいけないコトなんて、彼は分かっている。

それでも瞬間的に沸いてくる「怒り」の感情をどうコントロールするか。

「怒り」の感情が悪い訳じゃない。

どうすれば他者を傷つけずに済むのか、もう一度、一緒に考えたいと思う。

「正解」なんてないんだろうけど、一緒に考えたいと思う。

短かくて長い春休みは、まだまだ始まったばかりだ。

新年度に向けて考えなければならない課題や、まとめなければいけない仕事が沢山ある。

よし、頑張ろう。

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2012/03/12

普通の一日

あの日から一年経った今日。

朝、普通に出勤して、一日、普通に働いてきた。

午前中は、宿題が嫌だ嫌だと叫ぶコと格闘したり、園庭の芝生を整備したり、雑誌や新聞をまとめたり、洗濯物を畳んだり、掃除したり・・・。

午後は、先輩にあれこれ相談したり、後輩にあれこれアドバイスしたり、中学生に勉強を教えたり、小学生達を公園に連れて行ったり、担当の中学生を連れてツタヤに行ったり、明日締め切りの書類を仕上げたり・・・。

ちょっぴり忙しく、ちょっとしたトラブルも多かったけど、まぁ普通の平和な一日だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、小学2年生のマドカは、人と上手く関われない。

その理由は色々あるけれど、とにかくなかなか遊びの輪に入れない。

今日の午後は、そんなマドカを含めた8人の小学生を車に乗せて、公園に行ってきた。

気温はそんなに低くないのに、風が冷たかった。

でも、走りまわって遊ぶ子ども達にとっては、風の冷たさなんて関係ない。

コレ、よろしく!

コレも!

コレ、持ってて!

・・・!

ボクの元に次々と集まるジャンバー(^_^;)

いつの間にか鬼ごっこが始まっていた。

でも、結局、いつも通り仲間に入れなかったマドカ。

ボクも何度か声を掛けてはみたけど、ダメだった。

うーむ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そんなマドカと手をつなぎ、辺りを散歩するコトに。

そしたら小さな小さなお宮を発見。

神様が住んでるから、何かお願いゴトしてみたら?

ボクがそう言うと、マドカは声に出して、神様に一つお願いをした。

「みんなが私にかまってくれますように・・・」

そんなマドカの寂しさが少しでも紛れるように、しばらく一対一の時間を持った。

おしゃべりしながら、のんびりと散歩した。

もちろん他の7人も視界の端っこに置きながら・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あれから一年が経った。

特別なコトは出来ないけれど、今、目の前にいるコのコトを考えようと思う。

目の前にいないコのコトも考えようと思う。

今やるべきコトを、着実に、一つひとつやろうと思う。

もちろん家庭と両立しながら・・・だ。

明日からは、高校生二人を連れて大阪一泊旅行。

低予算なので、USJにも海遊館にも行けない。

宿泊は古い激安ビジネスホテルだし、往復ともボクが運転する。

でも、なんばグランド花月にも新世界にも道頓堀にも行く。

お好み焼きだってタコ焼きだって串揚げだって食べる。

大阪の持つパワーを借りながら、楽しい二日間にしようと思う。

二人にとって思い出に残る旅行にしようと思う。

普通で当たり前の一日を積み重ねていけるって幸せなコト。

やべっ!

もうこんな時間。

あと5時間後には起きないと(+o+)

オヤスミナサイ。

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2011/09/10

伝わらない

ドラマ「それでも、生きていく」に関連して、大学時代の友人と、ネット上で「伝わらない」大変さについて少し語った。

ドラマでは、加害者であるかつての友人に、被害者家族である主人公が、必死に想いを伝えていた。

色んな想いを抑えながら必死に、でも落ち着いて。

結果、暗い生育歴の中で、心に深く大きく真っ暗な闇を抱えた加害者友人には、全く伝わらなかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ボクの仕事は、「伝わらない」コトの連続である。

「伝わらない」ってのは、単に反抗期だから、思春期だからってだけじゃない。

虐待による愛着障害により、相手の立場になって考えるのが苦手、だから「伝わらない」。

発達障害による器質的問題で、相手の意図を酌むのが苦手、だから「伝わらない」。

単に疲れていて聞く耳を持っていない、だから「伝わらない」。

ボクとの相性が悪いから、だから「伝わらない」。

想いが「伝わらない」理由は、ホントに色々ある。

伝わったとしても、同じ過ちを繰り返してしまって結果を出せないコもいる。

伝わったとしても、行動には移せないコもいる。

伝わったとしても、恩を仇で返してしまうようなコもいる。

「伝える」って難しい。

「伝わらない」ってしんどい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最近、例の彼、健次郎は学校の授業に身が入らない。

授業を抜け出し、学校外で遊び呆ける、といった問題行動があり、担当として向き合って話をした。

学力的に厳しいのは百も承知だし、授業がつまらないのだって十分に理解出来る。

でも学校に行かないと、授業に出ないと、単位が取れず、留年となり、場合によっては退学になる。

そうなると学籍が前提の施設生活も継続が難しくなってしまう。

家族の支援を求めるのは絶望的だし、かと言って一人で生きて行くお金も力も場所もない現状にいる。

それは彼の求めている人生ではないし、今は施設での生活を望んでいる。

とりあえず授業を受けさえすれば、後はどうにでもなる。

危機感、責任感、達成感、安心感、見捨てはしない感・・・

色んな感情をバランス良く話したつもりだ。

「伝わった」

ボクは、そう感じた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その翌日、彼が同様の行為を繰り返した、と学校から連絡を受けた。

おまけにバイト先では居眠りをしていたため帰された、と聞いた。

「伝える」って難しい。

「伝わらない」ってしんどい。

ドラマでは、全然ケースも、重みも違うけれど・・・、相手に想いが伝わらない主人公は笑っていた。

決して面白いからじゃない。

愉快だからじゃない。

笑うしかない、そんな感じだったんだろう。

でも、ボクは彼を前に、笑えなかった。

筋違いの話をし始めたり、逆ギレしたり、反省の色が全くなく、開き直る彼を前に、笑えなかった。

平静を装い、落ち着いた口調を心がけ、感情的にならない様に話をしたけど、とても笑う気になんかならなかった。

内心は「イライラ」と「ムカムカ」と「クソーーーーー!!!」な気持ちで溢れそうだった。

そういう気持ちもほんの少しは伝えた。

ボクの器がデカイのか、何かがマヒしてしまっているのか、本心は彼のコトなんかどうだって良いと思っているのか、もう良く分からなくなってくる。

てか、ドラマみたいな、もっと深刻で辛い本当の「伝わらない」大変さに比べたら、ボクのなんて、まだまだ軽いのかもしれない。

頭痛がひどく、点滴打って出勤した夜勤だったから、心身共に余裕がなかったのかも。

まぁ頑張ります。

それでも、彼と向き合っていく・・・しかないのだから。

週明けに会社に連絡して、また叱られてきます(*^_^*)

オヤスミナサイ。

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2011/08/22

サヨナラ、夏休み

夜勤2連チャンあけの今日は、子ども達が通う中学校の始業式。

何とか無事に、遅刻しない様に送り出してきた。

夏休みが終わった。

終わったーーー!!!!

何事もなく無事に・・・?

決してそんな平和で穏やかな夏休みなんかじゃなかった。

あんなに報告書に追われたお盆は初体験だったし。

少し休みはあったけど休んだ気がしない。

でも・・・確かに何だかんだで色々あったけど、大きな事故とか怪我はなかった。

小さいのは数えきれない位あったけど(^_^;)

まぁそういう意味では良かったと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

家庭の役割を担う「児童養護施設」、そこで「児童指導員」として働くボク。

学校が休みとなる長期休みは、逆に忙しい。

朝も昼も夜も子どもがいる。

ってコトは朝も昼も夜もトラブルが起きる。

一部のコは親元へ帰省出来るけど、年々、帰省出来ず施設で過ごすコが増えている現状がある。

限られた職員体制で、そんなコたちのストレスやモヤモヤを受け止めないと。

限られた職員体制で、そんなコたちが気持ちを抑えきれずに始めてしまうケンカやトラブルを仲裁しないと。

限られた職員体制で、そんなコたちが巻き起こす「夏だからこその逸脱行動」を発見、指導し、反省を促さないと。

限られた職員体制で、そんなコたちの「夏休み」を、思い出に残る休みにしようと計画を練らないと。

限られた職員体制で、そんなコたちの「夏休み」を「暑かった」だけに終わらせない様に、限られた休日を返上して頑張らないと。

限られた職員体制で、そんなコたちが無計画に溜めてしまった、それぞれの宿題を手伝い、終わらせないと。

帰省出来たコもまた、久々に過ごす親との関係性に疲れ、帰省終了後、そんなモヤモヤを周りにぶつけてくる。

限られた職員体制で、そんなコたちの想いを受け止め、時に見守り、必要があれば児童相談所に報告し、今後について話し合わないと・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

タイガーマスク現象で、一時、世間の注目を浴びた「児童養護施設」という存在。

当たり前だけど、今でも日本全国に存在している。

そこでは、今でも色んな事情を抱えた子どもたちが、色んな日常を重ねている。

当たり前だけど、そのコたちにだって夏休みがある。

そんな夏休みを一緒に過ごす、ボクたち施設職員がいるって訳だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この仕事に就いて、もう10回目となる夏。

夏は暑い。

夏は色々巻き起こる。

施設にとって、年間通して一番大変な時期。

特に、始業式直前は溜まった宿題のフォローで一苦労。

夏はキライだ、なんて言いたくないけれど、夏がスキ!とは年々、胸を張って言えない自分がいる。

だって夏はホントに大変なんだって(+o+)

だって夏はホントに疲れ果てるんだって(+o+)

分かってはいたつもりだし、覚悟はしていた。

そんな始業式直前の夜勤2連チャン。

泣いたり、暴れたり、わめいたり、逃げ出したり、暴言をぶつけてきたり・・・。

そんなストレスフルな状況にグッと堪えながら、何とか担当児の課題を終わらせた。

正確には終わらせられなかったので、今朝、状況を担任に電話しといた。

だって頑張ったけどムリなんだってばー。

距離を取ったり、見守ったり、救いの手を差し伸べたり、つい感情的になってしまったり・・・そんなコトの繰り返し。

我ながらよく耐えるなぁと感心してしまう(^_^;)

次回からはきちんとボクの言う通り、計画的にやらないと大変なコトになる。

ほんの少しでも実感してくれたなら・・・いや、期待はしないでおこう(^_^;)。

お疲れ、みんぺー。

サヨナラ、夏休み。

てか、夏なんてキライだーーーーー!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今週末は、両親の結婚35周年旅行、そして弟の結婚式が控えている。

HAPPY HAPPY HAPPI---I!な週末になるコト間違いなし。

やっとボクにとっての夏休みがやって来るって感じ。

両親から、そして6人になった弟、妹から元気をもらってこようと思う。

演出上手な長男として、最高にハッピーな一時になる様、企画を考えなきゃな(*^_^*)

待ってろ有馬、待ってろ大阪、待ってろ大好きな家族のみんな!!!

息子の、兄貴の力を見せつけてやるからーーー(^-^)

オヤスミナサイ。

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2011/08/06

彼のために頭を下げよう②

翌日は朝から休日出勤。

早速、健次郎を連れて二人で会社へ。

彼と誰かの元に謝罪しに行くのは、初めてではない。

何度、彼のために頭を下げたコトだろう。

あまり反省の態度を示せない彼の分まで、いつも頭を下げ、謝罪するボク・・・だ。

今回もまた、彼の分まで謝罪し、彼をフォローする言葉を伝え、何とかまた働かせてもらおう。

誠意を持って説明し、想いを伝えて、謝罪すれば何とかなるもんだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そんなボクの考えは、完全に甘かった。

ようやく会えた社長が放った一言。

これから外へ出る用事があるから、また後にしてくれる!?

彼をいったん帰宅させ、再度、電話で時間を調整した結果、一時間後、ボク一人で社長と話し合いをするコトに。

思っていたより、厳しい現実を突き付けられた。

思っていたより、彼への評価は低かった。

思っていたより、彼の特徴は一般の方に理解されないコトを知った。

正論を当たり前にぶつけられるって、けっこうしんどい。

そんなコトは百も承知だけど、それが出来ないコたちを、ボクたちは社会に自立させていかなければいけない。

社会の中での居場所を作ってあげなければいけない。

彼らのコトを理解してもらわないといけない。

全く親の責任を果たさない親の代わりに、彼らを支えてあげないといけない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

社会人としてゼロなら一から教えていけるけど、彼はそれ以前の問題だ。

保護者として、彼の性格を直して下さい。

保護者として、彼をしつけ直して下さい。

今のままではどんな仕事をしても通用しませんよ。

社長のそんな言葉で、ボクはやりきれない気持ちになった。

でも、絶対に諦めないって気持ちになった。

「今の彼」は、一般的な社会人に求められる姿には、確かに到底及ばない。

「今の彼」は、求められる様な効率的な作業が出来ない。

「今の彼」は、相手の心中を察し、怒らせない様な態度や言動をとるコトが苦手だ。

一番の理解者であるボクだって、「今の彼」には、日々、イライラさせられ、勝手にしろ!って気にさせられる。

でもそんな「今の彼」に至るまで、ボクが、彼自身が、どれだけの苦労と努力を重ねてきたか。

遠い昔、彼がどれだけ心と身体に傷を負ったか。

そこから人生に対して前向きになるまでに大変だったか。

まぁそんなコトを理解してもらうのは難しい。

社長だって経営者としての立場がある。

分かってる分かってる、そんなコトは分かってるって(+o+)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ボクは謝罪の言葉を重ね、頭を下げた。

彼を理解してもらうための説明を繰り返した。

彼をフォローしていくための具体的な改善策を示した。

何よりも、彼が「もう一度頑張りたい」って思っているコトを伝えた。

それでもダメなら解雇されても仕方がないっていう覚悟も伝えた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

結果、健次郎はもう一度、チャンスをもらえるコトになった。

「謹慎期間を経て、今後の決意を含めた反省文を書く」

・・・その他諸々の条件付きではあるけれど、とにかくクビは免れた。

ふぅ。

頭を下げまくった甲斐があったってもんだ。

健次郎は、自主的な謝罪、お礼が出来ない。

促されての謝罪、お礼がようやく出来る様になった。

そんな段階の彼が、今回の一件で、ボクに言った一言。

色々迷惑かけちゃってゴメン。

今後も、彼のために頭を下げるコトが、何度もあるに違いない。

でも、諦めずに頑張ろうと、ボクは思った。

とりあえず、謹慎期間あけの仕事復帰の日、一緒に頭を下げに行こう。

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彼のために頭を下げよう①

この春、定時制高校に入学した、ボクが担当をして5年目となる健次郎。

まぁ色々ありつつも、何とか高校生活を続け、1学期を終えた。

成績については、もはや、とやかく言うつもりはない。

元気に、無事に通えたコトを嬉しく思う。

そんな健次郎は、社会性と自立していくための様々な力を習得すべく、高齢者施設でのボランティア活動を経験した。

そして、次のステップとしてアルバイトを経験するコトに。

学校の先生の紹介で決まった職場は、とある製造系の中小企業。

ちょこちょこトラブルは起こしつつも、何とか毎日、自転車で通勤し、そこから学校へも通えていた。

周囲の心配をよそに、意外にも順調に過ぎていった、健次郎の高校生活。

アレ?

全然、大丈夫じゃん(*^_^*)

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「仕事にも慣れ、社長とも上手くいき、仕事を任せてくれるようになった」

彼のそんな、自慢気な一言。

作業着を着て見せてくれた時の、誇らしげな表情。

給料の使い道を口にする、嬉しそうな姿。

中学時代より一回りも二回りも成長した彼の姿に、ボクは安心させられた。

そんな風に成長するなんて、ボクは思ってもいなかった。

オイオイ。

人はやっぱり成長するもんだなー。

余裕余裕(*^_^*)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ボクの安心感を打ち砕く電話が入ったのは、初給料を目前にした、ある日のコト。

彼の非常識な態度、言動…で、完全にブチ切れた社長からの電話だった。

反省の色も見せず、いつも通り出勤してきた彼を、その場で帰した・・・という絶望的な内容に、ボクは愕然とした。

出張先に前泊し、早朝6時に現地集合。

さぁ一日、炎天下で仕事をしようと気合いを入れていたのに、朝っぱらから出鼻をくじかれたボク。

電話での対応で何とか出来るコトはしたけど、必要以上にくたびれた一日だった。

渋滞に巻き込まれながら3時間かけて帰宅したボクは、すぐに職場へ。

日焼けと睡眠不足と全身疲労で、すぐにでも寝られる程、疲れていたけど、そんなコトは言っていられない。

夜の9時過ぎ、健次郎に会って、話を聞いた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

完全に自信を失い、「逃げ」モードになっていた彼。

オレには、あの仕事合わない。

もう違う仕事やりたい。

仕事なんてやらずに生きていきたい。

表情も言動も態度も、全てが後ろ向きだった。

既に仕事を辞めるコトを決めていた彼を、説得するコト一時間。

何とか、前向きな気持ちにさせ、翌日、一緒に謝罪に行くコトを決めた。

健次郎がもう一度頑張るって決めたなら、社長さんが許してくれるまで、オレが頭下げてあげるからさ。

結局、帰宅出来たのは夜中の11時すぎ。

長い長い一日だった。

ホントは、前向きな励ましなんてする余裕がない位に疲れていたボク。

翌日の謝罪訪問のコトを思うと、気が重くなって仕方がなかった。

心身クタクタ、久々に、現実から逃げ出したくなる、そんな一日の終わりだった。

つづく。

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2011/04/25

限界への挑戦②~試練当日~

朝6時半、出勤。

さすが降水確率100パーセントなだけあって、何の遠慮もなく雨は降っている。

しかも肌寒い。

こんな日に、一日中外を歩くなんてあり得ない。

そんな天気だった。

前日は休みだったけど、行事責任者として夕方に出勤。

参加コースや参加者の調整をし、参加する子どもは当初の半数に変更。

低学年までのコは全員欠席とした。

明日は絶対に雨だけど、最後まで頑張れる?

たぶん全然楽しくはないよ。

そんな質問に対して、首を縦に振ったコだけが参加するコトに。

博之は、何の迷いもなく参加決定。

とは言え、案の定、ボクが迎えに来ると、弱音を吐き始めていた。

やっぱり20キロにしようかなぁ・・・。

途中でリタイヤするし。

まぁ決めたんだから頑張ろう』

Conv0009ボクはそんな風に言って、弱音は全て聞き流した。

そしてスタート地点の公園を目指すコトに。

二人とも上下カッパに傘で雨対策はバッチリだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前半は案の定、弱音と言い訳のオンパレード。

何キロ歩いた?

あと何キロ?

休憩いつ?

Conv0010 くどい位に繰り返されるそんな質問に適当に答えながら、ボクは博之と色んな話をした。

新しく始まった中学校生活のコト。

Conv0011友達のコト。

勉強のコト。

Conv0014宿題のコト。

部活のコト。

Conv0016親のコト。

そしてこれから先のコト。

子どもに寄り添うべき仕事ではあるけれConv0017ど、普段は沢山のコがいる中で、一人とじっくり話す機会って、有りそうだけど実はそう多くない。

ましてや、同じ苦しみを味わいながら…なんて貴重な機会。

有意義な時間だった。

みんな、博之はゴール出来ないと思ってる。

だから見返してやれ。

でもゴールしても自慢しちゃダメだ。

その方がカッコイイから。

ゴール出来たら絶対自信つくよ。

よし、頑張ろう。

ボクは博之の前を歩き続けた。

時々振り返って、励ましたり、立ち止まったりしながら。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中盤以降は、楽しいおしゃべりをする余裕なんてなかった。

ただ黙々と前に進むのみ。

雨が降り続く中、もちろん景色なんて楽しめない。

二人とも靴は濡れ、足の裏に出来たマメに苦しみ、弱音を吐き、それでも前に進み続けた。

黙々。

あと15キロ・・・。

黙々。

あと10キロ・・・。

黙々・・・。

あと5キロ・・・。

黙々・・・。

あと・・・!!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Conv0004 ゴールしたのはスタートから9時間半後。

休憩時間を差し引いたとしても、雨の中、一日中歩くって本当に大変なコト。

博之は本当に良く頑張った。

ボクに言われた通り、園に帰ってからも、みんなに自慢しなかった。

自慢してないのに、皆からは「すごいすごい」と言われ、少し誇らしげだった。

そんな姿は、かっこ良かった。

これから先、もっともっと大変なコトが待ってるに違いない。

ボクとの関係だって上手くいくかは分からない。

Conv0002 でも、雨の中、一緒に苦しんだ時間は無駄じゃない。

きっと何かにつながるって信じている。

博之、お疲れ様。

これからもまぁよろしく。

焦らずぼちぼち歩いていこう。

そして、両足裏に出来た水膨れの痛みに耐えながら、博之と共にゴールしたボク。

Conv0005 全身筋肉痛は頑張った証だ。

我ながら本当に良く頑張ったと思う。

みんぺ~、お疲れ様♪

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2011/04/22

限界への挑戦①~試練前日~

隆夫が施設から自立したので、新たな子どもを担当に持つコトに。

この春から中学1年生となった博之。

施設生活はもう随分長い。

童顔で幼い彼だけど、感情のコントロールが苦手でキレやすい。

不安や寂しさを上手く言葉に出来ない。

年上、年下問わず、トラブルは日常茶飯事といった彼。

先日も暴力事件を起こし、その対応に追われた。

キレて興奮しているコを落ち着かせ、怒りの気持ちを受け止め、行為を振り返らせ、反省させ、繰り返さない様に指導する。

それらを全て書類にまとめて、児童相談所に報告する。

心身共に決して楽な作業ではない。

しかも同じコトを繰り返す訳だから。

施設の中でも支援が大変なコの一人なんだと思う。

でも、そういうコの担当を任せてもらえたコトを、ボクは前向きに捉えている。

これまで担当してきたどのコとも、タイプが違う博之。

キレやすいとは言え、本人の努力もあって随分と落ち着いてきた。

苦手だった勉強だって頑張っている。

これから先、どんな中学校生活を送り、その後どんな進路をたどり、施設から自立していくのか。

担当であるボクに何が出来るのか。

まずは彼のコトをよく理解し、信頼関係を築くコトから始めるつもり。

中一からそれを始めるって楽じゃないけど、全然無理ではない。

今まで担当してきたコたちの様に、ボクに沢山のストレスを与えるんだろうけど、でもそれ以上に、ボクを成長させてくれる。

キレイごとかもしれないけれど、ボクはそんな風に期待している。

てか、そう思わないとやっていけない仕事なんで(^_^;)

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さて、色々難しいコトを言っても、なかなか想いが伝わらない博之。

理屈抜きに体を張って、想いを伝えていくしかない。

『絶対に見捨てないから大丈夫』

そんなメッセージを。

明日は、毎年恒例のウォーキング大会がある。

アップダウンの激しい山道を含め、市内をぐるりと一周する大会最長の40キロコース。

職員も子どもも出場を敬遠する難コースだ。

マイペースで黙々と歩けるならまだしも、予想外のしんどさに弱音を吐き、文句を言い続ける子どもを励ましながらゴールを目指さなければならない。

しかも所要時間は9時間近く・・・。

経験した人にしか分からない、それはもう想像を絶するしんどさなのである。

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そんな難コースに参加すると口にした博之。

正直言って体力なんて全然ない彼。

忍耐力も持続力も精神力もあるとは言い難い彼。

強いて言えば・・・

『40キロという距離感がなく、どれだけしんどいか分かっていない』

それが唯一の救いといったトコ。

果たして博之は歩き通すコトが出来るのだろうか。

もう何度か40キロを歩き通しているボクだけど、今回ばかりは自分自身も含めて自信がない。

時々走ってはいるけれど、完全に運動不足だ。

お腹だって出たままで、絞れていない。

さらにさらに、追い打ちを掛ける様だけど、明日の降水確率は90%・・・。

うはぁ~(≧∇≦)

今週はずっと晴れていたのに、見事にピンポイント攻撃だ。

雨の神サマもやるコトがえげつない。

とりあえず本人に参加する意思がある限り、ボクは参加するつもりでいる。

途中リタイヤも視野に入れながら、博之の限界まで付き合おうと思う。

『神様は乗り越えられる試練しか与えない』

博之が試練にぶち当たり、苦しみ、もがく姿を見守りたいと思う。

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