職員旅行~広島編⑦「13,800円なり」~
日本列島を東西に走る新幹線のぞみの乗り心地は、本当に素晴らしい。
座席だってゆったりしてるから、ボクはすぐに心地良い眠りに突入した。
スヤスヤ・・・。
名古屋駅到着直前、寝起きだったボクは、名古屋駅からの高速バスチケットと新幹線の乗車券を床に落とした。
バサッ!!!!
座席下に散らばるチケットたち。
新幹線の乗車券は自分の分だけだけど、高速バスチケットは4人分。
軽く寝ぼけていたけれど、慌てる必要なんてない。
冷静に拾い集めていると、名古屋駅に間もなく到着。
座席の最終チェックは欠かせない。
日本はもちろん、世界中でモノを失くしてきたボクなので、席を立つ際、必ず忘れ物がないか確認するクセがついている。
今までの失敗は無駄じゃないって訳だ(*^_^*)
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さて、名古屋から飯田までは、高速バスに乗って、更に2時間かかる。
出発までに一時間弱あるので、名古屋駅で夕飯を食べよう。
そんな予定・・・だったボクたちは、新幹線を降り、改札に向かった。
寝起きだし、旅行に疲れていたので、皆、足取りも重い。
さて・・・と、改札手前でポケットの中を確認すると・・・
んっ!?
新幹線の乗車券だけがない!?
またまた~(^_^;)
さっき落としたけど、ちゃんと拾ったじゃーん♪
・・・と思ったけど、きちんと新幹線の乗車券を確認したっていう記憶がない(*_*;
ま、さ、か・・・!?
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でも大丈夫。
ボクには、世界中でこういうピンチを脱してきたっていう、旅人としての経験と自信があった。
ここはサービス大国の日本だ。
例え乗車券が無くても、得意の話術と人の良さを前面に押し出せば何とかなるに決まってる。
だって、新幹線の中で車掌さんの検札を受けてるし、何より、一緒に広島から乗ってきた後輩たちがいるんだから、不正乗車の疑いは無い訳なんだし(*^_^*)
しかも前日、広島駅に到着した際、同じ様に乗車券を失くした後輩が、すんなり改札を通過させてもらっていた。
「4人で一緒に乗って来たんですね。気を付けて下さいよ~」って。
とりあえず事情を話すため、清算窓口に行くコトに。
もちろん後輩3人を引き連れて。
ま、なんとかなるっしょ(^-^)
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ただ、そこで待ちかまえていた駅員を見て、脳裏に不吉な予感が走った。
神経質そうで、一切の笑顔がない中年男性の駅員。
疲れているのか、元々そうなのか、見るからに不機嫌そうな表情で座っている。
案の定、ボクの事情説明を聞いても、無表情、事務的な返答をしてきた。
「乗車していた新幹線の車掌に連絡し、座席周辺を探してはもらいますが、まずはもう一度、身の回りを探して下さい」と。
優しさの微塵もない態度だ(^_^;)
壁に「スマイル運動実施中」って紙が貼ってあるのが見えたので、余計に一切、笑顔のないこの駅員にイラッとした。
でもまぁ、とりあえず悪いのはボクだ。
一日中、様々なクレームを処理するっていう、ストレスフルな職場なんだろう。
時間帯も19時過ぎだったんで、一日働いて疲れも溜まっているに違いない。
仕方ない仕方ない(*_*;
イライラをグッと堪えて、身の回りを全て探し直したけど・・・出てこない。
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それから20分近く、その場で待たされたボクたち。
その間、忘れられてる?って位に、相手にされなかった。
で、結果は「見つからなかったみたいです」と無表情で一言。
そして、「旅行会社で発行したツアーチケットなので、通常の扱いは出来ず、区間分の乗車賃を払い直す必要があります・・・13,800円ですね」と。
またまた無表情、いや不機嫌そうな顔と口調で説明してきた。
ちょっと待って待って・・・サラッと言わないで下さいよ(^_^;)
明らかに不正しておらず、途中で検札も受けているのに、全額支払わなきゃいけないの(*_*;???
何とかならないんですか???
とは言え、心配そうに見ている後輩達の手前、あまりしつこいやりとりは出来ず、請求された13,800円をクレジットカードで支払うコトに・・・((+_+))
無愛想極まりない駅員は、事務的にカード処理し、「清算済み」って書かれた小さな切符を手渡してきた。
で、無事に改札通過。
チャンチャン♪
リーズナブルな旅行にするべく、幹事として100円や200円っていう旅行費用を必死に削ってきただけに、最後にとんでもない出費だった。
まぁ悪いのはボクだし、仕方ない。
何より、余計な気を使わせてしまった後輩たちに申し訳ない気持ちで一杯だった。
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その数日後、やっぱり納得出来ず、JR東海お客様窓口にTELするコトに。
あまりに無愛想な駅員の態度を指摘し、改善を依頼した。
『こちらに落ち度があるとは言え、あまりに冷たく事務的な対応では?』
『「スマイル運動実施中」の貼り紙は何なんですか?』
⇒駅員の氏名が特定出来たので、上司に報告、指導されるコトに。
『13,800円を支払う以外の方法はなかったんですか?』
⇒とりあえず、もう一度、紛失した乗車券が届けられていないか捜索してくれるコトに。
そしたらなんと、終着駅である東京駅の遺失物係に、乗車券は届けられていた!!!
早速、着払いで手元に届けられた。
あの時、車掌さんが発見してくれていたらどうなっていたんだろ(^_^;)
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・・・で、形勢一気に有利と思いきや、結局、13,800円が戻ってくるコトはなかった。
特殊な切符なので、マニュアルとルール上、どうしようも出来ないのだと。
JR東海お客様相談室の女性は、本当に親切で誠実な対応をしてくれた。
チケットを購入した旅行会社の方も、出来る限りのコトはしてくれた。
一方で、無愛想極まりない対応で、ボクに13,800円支払わせたあの駅員。
思い出しただけで腹立たしい((+_+))
ルールやマニュアルに沿った対応が大切なのは、もちろん承知している。
感情的になってたらキリがないってのも理解出来る。
その駅員の取った対応は正しかったんだろう。
でもこの後味の悪さ。
広島の駅員が取った対応は、正しくはなかったんだろう。
でもそのコトを忘れちゃうくらい、その後、楽しい旅行が出来た。
対応する駅員の裁量で、こんな違いがあって良いんだろうか。
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危機的状況にあって困っているボクに、一言、寄り添う様な言葉、親身な応対があれば気持ちは全然違ったはずだ。
支払いを回避する方法を検討する姿勢を、ほんの少しでも見せてくれれば全然違ったはずだ。
『ボクのミスですし、13,800円は諦めますが、今回の件が、JR東海のサービス向上にホンの少しでも役立ってくれると嬉しいです』
親身になってくれたお客様相談室の方にそう言い残して、ボクはトータル3回目の電話を切った。
とほほ(+o+)
そんな訳で、ホテルとのセットで購入した乗車券の紛失には、くれぐれも注意です(^_^;)!
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