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2013/05/21

ばぁちゃんと豊臣秀吉

ボクの祖母はトヨばぁちゃんという。

福島県生まれの89歳。

ずっと東京に住んでいるけど、どこか福島訛りが抜けきらない。

よくしゃべり、よく笑い、よく動き、そして前向きだ。

ボクにはこのばぁちゃんの血が流れているなぁ…と、会う度に実感させられる。

ボクら兄弟が小さな頃は、仕事で忙しい母の代わり面倒を見てくれていた。

ボクたちが途中で引っ越したので、一緒にいたのは幼少期のごくわずかな期間。

その後は、長期休みの度に「東京のおばぁちゃんちに行く」コトが、ボクら兄弟にとって何よりも嬉しく幸せなイベントだった。

今でもあの頃を思い出すと、幸せな気持ちになれる。

ありがとう。

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大学生や大人になってからは、海外一人旅に出かける前後、必ず「ばぁちゃんち」にお世話になった。

未知なる世界を冒険しようという時、ばぁちゃんは最高の勇気をくれた。

旅から無事に帰ってきた時、ばぁちゃんは最高の癒しをくれた。

おかえり。

よく行ってきたね。

すごいね。

どこの国や地域を旅した時も、世界一周して帰った時もセリフは同じ。

それはあったかい言葉であり、ばぁちゃんの存在はまさに唯一無二。

他の祖父母は、皆、他界しているので、トヨばぁちゃんが、ボクの祖父母への愛情を一身に背負ってくれてきた。

そして他界した3人の分まで、ボクや家族を可愛がってくれてきた。

ありがとう。

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もし、ずっと一緒に生活をしていたら、良いトコばかりではなく、イヤなトコも見えちゃうのかもしれない。

そりゃ人間同士だもの当たり前だ。

でも、ずっと離れて暮らしてきたボクにとっての「トヨばぁちゃん」は、まさに最高のばぁちゃんであり、ばぁちゃん以上のばぁちゃんなんて想像がつかない。

色々ある現在社会、そんな風に想わせてくれるばぁちゃんがいるって、決して当たり前ではなくて幸せなはずだ。

ありがとう。

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さて、今回、そんなトヨばぁちゃんに会ってきた。

久々に会ったトヨばぁちゃんは、相変わらずだった。

ボクが小さな頃から、感覚として、全く変わらない元気なばぁちゃん。

とは言え、89歳にもなれば、耳も多少は遠くなるし、身体の不調も少しずつ出てくるみたい。

前回会った時よりも、大きな声で、ゆっくりと、はっきりと話すようにした。

今回、新たに知ったコト。

ばぁちゃんは8人姉弟の長女だってコト。

親が「豊臣秀吉」が好きだったそうで、長女であるばぁちゃんが「トヨ」、次女が「トミ」…

…で、長男を「秀」にするはずが字画が悪いとかで全然関係ない名前になり、その後は「豊臣秀吉」と全然関係ない名前が続いたってコト。

そんな話を聞きながら飲むビールは、何だか妙な美味しさであり、どちらかと言えば嫌いな存在だった「豊臣秀吉」に親近感を覚えてしまった。

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さて、翌日は時間があまりなかったが、何かばぁちゃん孝行をしようと決めていた。

離れているボクにとって、たまに会う時は本当に貴重なひと時であり、ましてやばぁちゃんを独り占めできるなんて、贅沢で至福なひと時なのである。

いつも歩くという散歩コースを一緒に…と思っていたのだけど、丁度その日は整形外科に通院する日と聞き、散歩がてら通院に付き添うコトに。

通院のため、キレイにお化粧をするばぁちゃん。

趣味のカラオケ教室でも、男の人が一人いるから、とかでしっかりお化粧していくらしい。

東京のばぁちゃんはオシャレだ。

そして何歳になっても「女」を意識する女性は、何だかステキだ。

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Conv0019 往復の散歩、診察のトータルで一時間くらいだっただろうか。

穏やかな陽気の中、ばぁちゃんのペースで歩き、いつも決まっているという一休みポイントで立ち止まり、道沿いの民家の軒下の花や草を眺めて話をしConv0016 た。

通院先の整形外科、調剤薬局、それぞれの場所で優しい眼差しと言葉を受けるばぁちゃんを見ていると、妙な安心感を覚えた。

Conv0017 帰宅後、ボクはばぁちゃんの肩を揉んであげるコトに。

一緒に住んでいれば当たり前かもしれないけど、実はボクにとって、ばぁちゃんへの肩揉みって人生Conv0018初。

36歳のそんな初体験だったので、お互い妙な照れがあった。

今までの感謝は返しきれないけれど、ほんの少しはばぁちゃん孝行出来たかな。

そう思うと、何だか幸せな気持ちになれた。

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ありがとね。

あぁ気持ち良かった。

ばぁちゃんは、いつもの調子で優しく褒めてくれた。

ばぁちゃん、ありがとう。

仕事が色々大変で、心折れそうな時も多いけれど、ボクは頑張るよ。

Conv0020ばぁちゃんの孫で良かった。

トヨばぁちゃんみたいなおじいちゃんを目指して、ボクは生きていこうと思う。

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