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2010/06/09

YOU FOR ALL、ALL FOR YOU!~『カフェで約束』編~

今回、ボクを連れて行きたいと思ってたカフェがあると言う彼女。

海を見下ろす高台にそのカフェはあった。

Conv0023 店の名前は「夕日」。

閉店時間は夕日が沈む頃の17~18時くらい。

定時ではないトコがステキすぎる。

Conv0020元々、検疫所の事務所だった建物は、市の景観形成指定建築物でもある。

店の前に設置された異様に長いスロープ。

Conv0022強引なまでに優しいその気配りが何だかおかしい。

店内に入った瞬間、いや、店内に入る前から、そのカフェはボクを魅了した。

Conv0017海と空が目の前に広がる席に座るコトに。

とりあえず注文しない(笑)?

興奮して店内を見回すボクは、彼女にそう言われた。

夏場は窓を開けるから、更に開放的なのだと教えてくれた彼女。

そんなステキすぎるシチュエーションを想像しただけで、興奮してしまうボク。

後悔はしたくないから・・・店員さんにお願いしてみた。

Conv0018 この時期は風が強いので開けていないけどそれで良いなら・・・と快諾してくれ、ボクたちの席の前だけ窓を開けてくれた。

おぉ・・・なんてステキなんだろう。

海の香り、風の香り、太陽の香り、そして魚の香りが舞い込んできた。

少し下には魚の加工場か何かがあるから、その臭いを嫌う人もいるらしいけど、全然気にならなかった。

カフェ「夕日」に行く。

ただそれだけの目標でも函館に来る価値がある。

そこまで思わせてくれる本当にステキなカフェだと、ボクは思った。

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彼女は紅茶を、ボクはエビスビールを飲みながら、相変わらずたわいもない話をした。

Conv0019ボクが鮮明に覚えてる思い出を彼女は完全に忘れていたり、その逆があったり・・・。

10代の頃、ずっと片思いだった彼女。

何度告白し、何度ふられたのか今となってはよく分からない。

携帯もなかった中学時代は、実家の電話で延々とおしゃべりし、両方の親に叱られたもんだ。

10代前半の頃のボクを一番よく知ってくれているのが、彼女なのかもしれない。

今ではお互いに結婚し、遠く離れた街で生活している。

ここ10年は年賀状のやりとりと、たまにメールをする位の関係だった。

Conv0016またいつか会いたいねぇ、そんな風に言いながらも、もしかしたらこのまま一生会えないかもなぁって思ったりしてた。

まさか、こんな形で再会出来るなんてね。

今回、恋愛感情が湧いたらどうしようかと、会う前に少しだけ心配していたけど、不思議なくらい、それはなかった。

Conv0021  時間はかかったけど、男女の友情ってヤツが成立してる気がする。

彼女は大切な大切な、大切すぎる友達なんだ。

今回、改めてそう実感させられた。

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彼女に渡そうと長野から持参してきたものがある。

モアイ好きのボクは沢山のモアイを持っているんだけど、唯一、イースター島で買ってきた木彫りのモアイ。

長旅の途中だったので、石のものは買えず、仕方ないから木のもので我慢した。

その後、南米で、アフリカで、中東で、共に旅をして、ボクを守ってくれた大切なモアイ。

Conv0024 一番大切で、想いがこもってて、なんか彼女を守ってくれそうな気がしたから、それをお守り代わりに渡すコトに。

でも彼女にはこう言った。

大事だからやっぱりあげない。

貸してあげるから10年後にちゃんと返してって。

余命なんてぶっとばせ・・・。

Conv0025 あとは、12年前くらいに再会した時、彼女が繰り返し口ずさんでた曲が入ったCD。

ずっと聴いてなかったのに、縁あってこの春、また聴きたくなって購入したもの。

一昔前の音と曲調、そしてシンプルな歌詞が妙に心地よくて、今回の報告がある前にもずっと聴いてたお気に入りのCD。

こっちは普通にあげた。

たまーに聴いて、みんぺー元気かなぁって思い出してくれたらそれで十分。

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夕日が沈む閉店時間を待たずにカフェを出て、ボクたちはサヨナラした。

そのまま翌日は一人で空港に行き、帰ってくるはずが、朝になってメールが入り、送ってくれるコトに。

Conv0026 少しだけ時間があったので五稜郭公園を歩き、五稜郭タワーに昇ってきた。

20年以上前のボクたちみたいな修学旅行生が沢山来てた。

Conv0030小学校の頃に昇ったものより2倍の高さになったタワーからは、星形の五稜郭をはじめ、函館市内を一望できた。

Conv0031タワーのすぐ下に見える白い建物が、彼女が入院してた、 そしてこれから戦う舞台になる病院だって教えてくれた。

二日間、普通に観光して、普通にご飯食べて、普通におしゃべりしたから・・・なんか現実感なかったけど、それが現実。

これから抗がん剤を使いながら、彼女の闘いが始まるんだ。

ガンバレって言って良いのかよく分からなくて、ボクは黙って病院を見つめてた。

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彼女に会うまで、ボクは神様に祈るような気持ちでいた。

奇跡を信じたりもしてた。

でも彼女に実際に会ってみて、それが変わった。

神様に祈る必要なんてない。

彼女は自分の病気を現実として理解し、現実として完治に向けて戦う覚悟を決めていた。

奇跡なんて大げさなものじゃない。

治療や手術は辛いかもしれないけど、普通に治る気がしてならない。

ボクの勘はけっこう当たるんだから。

10年後、「これのおかげだー」って笑顔でモアイを返してくれる気がしてならない。

大切なモアイを返してくれないと困るし。

エネルギーに満ちて魅力的な彼女といたら、不思議と全然悲しくなんてなくなった。

神様になんか祈る必要ないしー。

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自分に出来るコトとして、ボクは彼女と約束をした。

夏に旦那さんの実家がある兵庫に、車で帰ろうかなぁ・・・て口にしてたから、その時には長野県を通って、ボクの家に泊まっていいよって。

そしたら「夕日」に負けないくらい、素敵な山のカフェに案内してあげるって。

その約束を果たしたら、また次の約束をするつもり。

そんなコトを繰り返していくうちに、あっという間に3年なんて過ぎちゃうに違いない。

10年だってあっという間だ。

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空港で彼女と笑顔で別れて、飛行機が離陸した後、何故だか涙が溢れてきた。

全然悲しくないのに、初恋の人と嫁さん公認でデートできたのに、普通に再会して普通に楽しかったのに、普通に再会の約束をしたのに・・・なんだか分からないけど、涙が溢れて仕方なかった。

Conv0027帰りもまた青森の上空を飛び、故郷の山、岩木山を見下ろした。

少しかすんでたけどしっかり見えた。

何泣いてんだコノヤロー!

飛行機に向かってそう叫んでる気がした。

まずは8月の再会を楽しみにしようと思う。

2日間、本当にありがとう。

これからも末長くよろしく。

YOU FOR ALL、ALL FOR YOU!!!!

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

今回のことをきっかけにして、思ったことがある。
彼女の人脈(?)のすごさ。
きっかけは彼女の「病」だったけど。
一気に中学時代、高校時代のつながりが復活したね。
我々皆にとっての彼女の存在が、
いかに大きくて、魅力的で、大切であるか。
彼女がいかに自分自身の周りの人を大事にしてきたか。
そのことが「これでもかー!!!」というほどわかったよ。
再来週、私も彼女と約束してきます。

投稿: しま | 2010/06/09 12時09分

コメントありがとう。
今月、エミも会いにいくかも・・・だって。
ホントすごいよね、ゆうが持つ魅力。
10年ぶりにあったけど変わらなかった、てか更にパワーアップしてた。

みんな、顔出して約束しまくろう。

ゆうは約束破るようなヤツじゃないから、って稲村とも今日そんなメールしてたよ。

ぜひ「夕日」でおしゃべりしてきて♪

投稿: みん | 2010/06/09 23時18分

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