不人気車にもう一度光を・・・【前編】
勝ち組、負け組なんて言葉があるけど、人や人生に勝ち負けなんてない。
人生なんて勝ちだと思えば勝ち、負けだと思えば負けなんだと思う。
地位も名誉も金も女も、全て手に入れても不幸な人だっている。
反対にそんなモノ、全てを手に入れられなくても幸せな人だっている。
どんな状況であれ、現実を受け入れ、そこに幸せを感じられる人こそ「勝ち組」なのかもしれない。
一方、大量生産で安価な商品がもてはやされるこの世の中、工場で作られる「モノ」には勝ち負けがあるのかもしれない。
「車」なんてその典型だ。
売れなきゃ生産数が減るし、それでも売れなきゃ絶版となる。
そして皆の記憶から消え去っていく。
でもそんな「車」に対して負け組って言うのは、やっぱり何だか寂しい。
どんな「売れなかった車」だって、新車発売当時は多くの人に期待され、大切な「新車」として手元に届き、愛され、慎重に扱われた輝かしい歴史がある。
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発売当時は、きっと社運をかけた一台だったに違いない。
当時、他社から出されていた同クラスの車と比べても、そのパッケージ性、実用性は一番だと評価された一台だった。
更にリーズナブルな値段設定が人気を呼び、発売当初はそれなりに売れ行きを伸ばした。
エコ車が世間を賑わす最近だけど、当時は当時で、環境を最大限に意識した最新エンジンが搭載され、話題を集めた。
しかし、その後、会社の不正が世間を賑わし、そのあおりをくらった形で販売数が激減。
社運をかけたエンジンも、思い描いた様なエコ性能を発揮できず、むしろ「燃費もそんなに良くなくて管理が面倒、しかも故障が多いエンジン」と世に認識されてしまった。
車なんて不具合が出て当たり前、でもその不具合を隠して良い訳がない。
車を買う側としては「安全かどうか」が、意識するまでもない最低限の条件なんだから。
リコールという形できちんと公表し、誠実に対応、修理しながら、皆に愛される車を作り上げていく。
そんな当たり前のコトが出来ず、消費者の信頼を裏切ってしまった会社は、その後、信頼回復のために全力を尽くし、最近は持ち直しつつある。
しかし、リコール隠し騒ぎと故障続きのGDIエンジンを搭載した不人気車は、その後、マイナーチェンジするものの販売数は思うように伸びず絶版となった。
今や中古市場での値段もがた落ちで、路上で走る姿も珍しくなりつつある。
そんな不人気車にもう一度、光を当てよう。
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