« 感謝状 | トップページ | 60回目のバースデイ »

2008/07/03

「土手」のライバル

Conv200807030003あの夏、野球部だったボクたちは、朝から晩まで野球をしていた。

いや、あの夏だけじゃなく、他の夏も、春も秋も。

当時はまさに「野球」が生活の中心。

Conv200807030005日が沈んで球が見えなくなるまで、ホント毎日、球を投げ、打っていた。

ボクたちのホームグランドは、「土手」と呼ばれる空き地。

部活以外はそこが野球の練習場。

「土手」での野球をいつから始めて、いつまでやっていたのか今となっては定かでない。

Conv200807030004あの頃の思い出の多くが「土手」と共にある。

野球場であったり、遊び場であったり、「土手」は色んな姿でボクたちを受け入れてくれた。

Conv200807030006行けば誰かがいる、誰かがくる、そんな場所。

その後、「土手」には建物が建ち、「空き地」ではなくなった。

そんな「土手」の思い出を共有する彼。

あれだけ野球ばかりやっていたのに、どうやって時間を作り出していたんだろう。

野球だけでなく、当時、流行っていたミニ四駆、ラジコンにもボクたちは夢中になった。

そんな思春期の入り口で生きていた頃、彼はいつも近くにいて、やることなすこと、ボクの上を行っていた。

彼が組み立てるミニ四駆やラジコンは、何故だかいつもボクのものより速かった。

野球ではキャッチャーでキャプテンだった彼。

ボクがどんなに工夫して、どんなに全力で球を投げても、彼は打ち返す。

野球で彼に勝った記憶がない。

「諦め」や「限界」の意味を、彼には教えられた気がする。

他の遊びも何でも器用にこなす彼は、勉強だってよく出来た。

中学では生徒会役員をしていて、野球部でもレギュラー、ボクは補欠。

同じくらいのチビだったはずなのに、気がつくとすらっと背が伸びていた。

唯一彼が苦手としていたのは水泳だったけれど、残念ながらボクも水泳は苦手。

思春期の真っ只中、同じコに恋したコトもある。

残念ながら2人して恋に破れた。

きっと一方的なライバル関係だったボクと彼。

小中学校が一緒だけど、同じクラスになったのは最後の2年間だけ。

高校からは別の道を歩き始め、卒業後はボクも彼も、「土手」がある街を離れた。

でも二人の間には「縁」があるんだろう。

ボクたちは定期的に再会し、酒を飲み、近況を語り合ってきた。

関係は決して深いとは言えないけれど、彼は大切な友達の一人である。

同じ「思い出」を共有するボクたちの関係は、これから先も必ず続いていく。

Conv200807030001 キレイな花嫁さんの隣りで微笑む彼を眺めながら、そう思った。

200年もの歴史を持ち、世界を舞台にする会社の日本支社。

彼は、そんな会社の代表取締役として活躍している。

Conv200807030002相変わらず彼はすごい男だ。

人生に勝ち負けがあるとは思わない。

勝ちだと思えば勝ちだし、負けだと思えば負け。

幸せだと思えば幸せだし、不幸せだと思えば不幸せ。

時が流れ、舞台は「土手」から「人生」に変わった。

富や地位では、もはや彼とは勝負にならないけれど、そんなもので勝負する気もない。

幸せについての敏感さ、不幸せについての鈍感さになら自信がある。

ボクはボクなりの幸せな人生を歩んでいく。

彼もまた、彼なりの幸せな人生を歩んでいくだろう。

良い刺激として、良いライバルとして、良い友として、彼とは一生付き合っていきたい。

結婚おめでとう。

これからも末永くよろしく。

|

« 感謝状 | トップページ | 60回目のバースデイ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

やっとこのブログにたどりついたよ!

かわいらしい写真がとっても懐かしい。
かわいらしい彼たちももう大人なんだよね。
民平もかわいい娘さんのお父さんかぁー。
いいパパなんだろうな。

そして何より!!
結婚おめでとう!お幸せに!

また、いつか一緒にお酒でも飲みながら思い出話が
できるといいね。

投稿: まゆごん | 2008/07/05 20時20分

やっとたどり着いてくれてありがとう。
そんな訳で、「彼」もオレも元気にやっているよ。
たまに気が向いたらまたここに遊びにきてちょうだい。

投稿: みん | 2008/07/06 22時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 感謝状 | トップページ | 60回目のバースデイ »