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2007/02/08

卒業、そして・・・

そろそろ卒業シーズン。

卒業式から数ヵ月後、ちょっと大人びたフリをして母校に遊びに行った時の感覚は忘れられない。

何だか妙に気恥ずかしくドキドキしてしまい、必ず誰かと一緒に行った。

ホントは何も変わっちゃいないのに、何だかちょっと先輩面しちゃったりして。

担任の先生は忙しいながらも歓迎してくれ、どうでも良い近況とかを聞いてくれる。

卒業式なんてものはあくまで儀式であって、なかなかホントの意味での卒業は難しい。

しばらくは卒業した学校での思い出を引きずり、それでも新たな学び舎に馴染もう馴染もうと努力する。

そして気がつけば何となく居場所が出来てて、反対に卒業した学校とは次第に距離が出来ていってしまう。

ボクは力強く誓ったはずだった。

しばらくは食べまい。

角煮からの卒業宣言。

脳裏では尾崎豊の「卒業」が繰り返し流れ、ボクは角煮からの卒業を一層強く心に誓ったんだ。

「この角煮からの卒業・・・♪」

でも数日後、ジャスコの肉売り場にて、そんな卒業宣言はあっさり砕け散った。

地産地消にこだわっていたボクは、最終的に飯田産純味豚を使った角煮に行き着いた。

最終作、つまり卒業制作だったはずの角煮の味は完璧で、まさに文句のつけようがない仕上がりだった(サヨナラ角煮2007/01/31参照)。

何事も引き際が大切であり、そこに美学がある。

日本ハムを優勝させ、最高の状態で引退した新庄選手を見て、ボクは改めてそう感じた。

でも、そんなボクの目に飛び込んできたのは・・・

「鹿児島産黒豚ばらブロック、150円引き

ナニ!?

鹿児島産黒豚!?・・・なんて甘美な響きなんだろうか。

信州から遠く離れた九州、しかも南端に位置する鹿児島県。

その昔、ヒッチハイクで辿り着いたその街の港から、沖縄行きのフェリーに乗り込んだ、そんな思い出深い土地でもある。

そんなボクを見送ってくれたのは悠々とした桜島だけ。

その頂から煙が出てたかなんて、今となっては全く記憶にない。

桜島を眺めながら、時に灰をかぶりながら育った彼らの肉はどんな味がするんだろうか。

毎晩の様に焼酎を飲み交わし、時に大声で熱く語り合う九州男児たちは、どんなこだわりを持って黒豚を飼育しているんだろうか。

ボクの妄想は膨らみ続け、とどまる所を知らなかった。

P1020691嫁さんにアイコンタクトを送り許可を得た後、買い物カゴに鹿児島産黒豚ばらブロックを入れる。

それから例のごとく、3日間愛情を込めて煮込んだ黒豚の角煮。

もちろんネギの青い部分、生姜、リンゴでしっかり下茹でし、肉の臭みを消し去る。

鹿児島からやってきた黒豚は、どんな気持ちで煮込まれているんだろうか。

P1020514煮込まれるナベをじっと眺める時間に、ボクは幸せを感じてしまう。

焼き目を入れた黒豚に注ぎ足されていく酒、みりん、蜂蜜、鰹だし汁、海洋深層水、醤油・・・。

いったい幾つの命がそこに込められているんだろう。

そんな姿にボクは感動すら覚えてしまう。

美味しくない訳がない。

P1020676黒豚すごい。

鹿児島すごい。

角煮バンザイ。

さて、今週末、大阪から弟が泊まりにくるコトになった。

弟は人生に疲れ迷い悩んでいる、そんな時に行く場所が我が家であるコトに幸せを感じる。

我が家最高のもてなし料理である角煮を作ろう。

名づけて「兄貴の幸せ角煮」。

P1020692本日、鹿児島産黒豚ばらブロック(またまた150円引き♪)に加え、ついに水あめを購入。

新メンバーの水あめは、どんな味の演出を、そして新たな照りを導き出してくれるんだろうか。

栄養バランスを考えて、大根たっぷり、新たにコンニャクも入れてみた。

弟がやってくるまであと3日。

しっかり愛情を込めて煮込もう。

角煮からの卒業宣言はとりあえず撤回。

オカエリ角煮。

ガンバレ弟。

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